奄美群島国立公園の集落を歩こう!

うがみんしょ~ら~! 奄美Iターン秋名在住3年目、ゆうきです。

寒い冬を終え、春らしい暖かい日が増えてきましたね!

今年は、首都圏では3月30日の週末にかけてが、お花見のベストタイミングとのことで、きっと多くの公園が花見客で賑わうのではないでしょうか。
春うららかな空の下、ソメイヨシノが咲き乱れる公園をゆっくり歩くのは気持ちがいいですよね。

一方で南国、奄美大島は一足早く暖かい好天の日も増えて、いよいよハイシーズンが近づいて来たなという感じですが、この季節は、暑すぎず寒くもなく、散策には最高の時期なんです。

そこでE’more秋名では、散策にうってつけの季節に向けて、「集落散策」の体験プログラムをスタートしました。
今回は、秋名・幾里集落でどんな「集落散策」が楽しめるのかと、その魅力について、ご紹介したいと思います。

秋名・幾里は国立公園!

国指定重要無形民俗文化財「秋名のアラセツ行事」で行われる「ショチョガマ」祭り
国指定重要無形民俗文化財「秋名のアラセツ行事」で行われる「ショチョガマ」祭り

そうなんです、秋名・幾里は国立公園内にある集落なんです。

まず、奄美群島国立公園とは何かというと、34番目の国立公園として2017年3月に誕生し、「生態系管理型」と「環境文化型」という二つの特徴を持ち、自然景観に重きが置かれることの多かったこれまでの国立公園にはない新しいタイプの国立公園になります。

簡単に言うと「生態系管理型」は、独自の進化を遂げた固有種が多く棲む奄美群島の生態系の価値を認め保護していこうという考え方で、「環境文化型」は、豊かな自然と調和した中で生み出された人の営みや文化も魅力として守っていこうという考え方です。

言われてみると奄美大島は、大島紬や島唄、八月踊りなど文化色も豊かですが、日本有数の自然が残る島でもあります。その文化と自然のバランスが共存しているというのは、奄美独特の暮らしぶりによって維持されてきたということなんでしょうね。

国立公園地域内に位置する秋名・幾里は、そんな国立公園の特徴である「環境文化型」の典型として、国や大学などの取り組みで取り扱って頂くことがあります。

国指定重要無形民俗文化財「秋名のアラセツ行事」など伝統行事が今でも継承されているということはもちろん、ロケーションとしても、特別地域の山々に囲まれている里山で農業など自然と調和した暮らしぶりが今も続けられていることもあり、「環境文化型」を体感するには、うってつけの環境なんです。

ただ滞在するだけだとちょっと分かりづらい「環境文化型」の魅力。
その魅力をE’more秋名では、「集落散策」を通してお話を交えて体感して頂き、お届けしていきたいと思っています。

コースは4つ!集落の特色に合わせた散策

高台から見下ろす秋名・幾里集落
高台から見下ろす秋名・幾里集落

奄美の集落は、後方は山、前方は海に挟まれて人里が形成されているところが多くあります。
そして、集落一つ一つが隣の集落と山や海で隔絶されていた為、奄美では集落のことを「シマ」と呼びます。

離島のよう集落が孤立している環境を想像すると「シマ」という呼び名がしっくりきますよね。
このように、奄美では各シマジマで独自の文化が形成されてきたので、島口(しまぐち)という方言や、八月踊りの内容、島唄が微妙に集落ごとに異なっています。

ただ、秋名・幾里に関しては、山と海に囲まれた一つの環境の中に二つの集落が存在しているため、共通する部分が数多くあります。
そして、何より他の集落に比べて広いフィールドになっています。

なので、国立公園の特徴をテーマにしながら散策するコースも、秋名編と幾里編の2本あり、それぞれに違った見どころを楽しむことが出来ます。

その他にも、集落の中で一番多くの人が住む地区を歩きながら、昔と今の生活に思いをはせつつ楽しむコースや、移住検討者向けに集落の暮らしぶりを見学するコースもご用意しています。

このように、E’more秋名では、この大きな集落環境を活かして、4つの集落散策コースがお楽しみ頂けます。

季節折々の魅力をお届け

秋名を囲む美しい緑
秋名を囲む美しい緑

車で通るのと歩くのでは見えてくる景色が全く違います。
歩いてみると、今まで気づかなかった風景を目にすることもあるのが、集落散策の面白さでもあります。

そして、奄美にも四季があり、本州とはまた違った季節感で、春、夏、秋、冬それぞれに魅力的な表情や音があります。

今の季節は、ブロッコリーのように青々とした照葉樹林がとても美しく、早朝に聴こえるアカヒゲという鳥の美しい鳴き声に心が癒されます。

E’more秋名がお届けする集落散策では、そういった季節折々の自然の表情や音もお楽しみいただく為に、「ネイチャーゲームリーダー」資格を持ったガイドが、お子様も一緒に楽しいで頂けるようなプログラムでお届けします。

「ネイチャーゲームリーダー」とは自然案内人とも呼ばれ、「シェアリングネイチャー」という自然を体感するゲームなどを通して、大人にも子供にも自然の魅力をお届けするガイド資格です。

集落散策では、ゲームをしながら歩くというよりも、シェアリングネイチャーで行われるゲームの要素を活かしながら、奄美の自然を見たり、聴いたり、触ったりして、存分に魅力を体感して頂きたいと思います。

そして、これからは、集落散策にとどまらず、農業体験や川遊びなど、季節ごとの奄美の魅力をたくさん感じて頂けるようなさまざまな体験プログラムを作っていくことも計画しています。

奄美は自然も文化も豊かな魅力的な島です。
ぜひ、みなさんも奄美の豊かな自然と文化を体感しに、国立公園のシマ、秋名へ遊びに来ませんか?

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