秋名に泊ると体験できること

うがみんしょ~ら~!
奄美Iターン秋名在住3年目、ゆうきです。

年度末が近づき、慌ただしい雰囲気になってきましたが、E’more秋名では、今年の1月にオープンした一棟貸しの宿「GAMA屋」に引き続き、現在2棟目の民泊開業に向けた空き家の改修が大詰めを迎えています。

2棟目はGAMA屋とまた違った雰囲気で、より「シマ暮らし」らしいものになるんじゃないかなと楽しみにしています。2棟目の状況についてはまた別の機会にご報告しますね。

そんなE’more秋名が展開する宿泊事業では、ただ単に泊って、観光するというだけではなくて、奄美そして、ここ秋名のリアルな暮らしぶりをお伝えしていきたいと思っています。

今回の記事では、私たちが、集落にお泊りのお客様に、どんな体験をお届けしているのか、ご紹介します。

ふれあいのきっかけは商店

集落の酒屋さん、重田商店への出荷風景は朝の日常
集落の酒屋さん、重田商店への出荷風景は朝の日常

これまでの観光とは、「非日常」や「特別」を体験するのが主だったと思いますが、E’more秋名は、その土地にある「日常」や「ありのまま」をお届けしています。

その入り口として、お泊りの方々には、まず商店へのお立ち寄りをおススメしています。

秋名・幾里集落には、「かつじ商店」「隈元商店」「重田商店」「山田商店」の4店舗ありますが、地域の人たちが日常的に利用しています。

都会では、スーパーへ行くのは、商品を買うことが目的であり、家の”仕事”になっていると思いますが、集落の商店は、単に買い物をするだけの場所ではなく、コミュニティスペースの機能も併せ持っているのです。

買い物ついでにお茶をしたり、買い物はしなくても、お店の人と世間話をしたり、相談ごとをしたりと、日々交流が生まれている場所なのです。

つまり、商店は、集落の暮らしぶりや人柄に触れることができ、リアルな日常を体験ができる場所なのです。

いわゆる井戸端会議?のような場面に出くわして日常を垣間見ることもあるでしょうし、お店の人に集落のことを聞いてみたり、世間話をしてみたりするのも、これまでの観光ではあまり触れることのなかった体験ではないでしょうか。

まずは集落とのふれあいの入り口として、ぜひ商店に立ち寄って頂くことをおススメします。

記憶に残る行事体験

「アラセツ満喫ツアー」でのツアー参加者と集落の方々とのふれあい
「アラセツ満喫ツアー」でのツアー参加者と集落の方々とのふれあい

秋名・幾里では、様々な伝統行事がありますが、最も代表的な行事は、国指定重要無形民俗文化財「秋名のアラセツ行事」。

秋名・幾里の魅力を知って頂く為に「秋名のアラセツ行事」を体験する「アラセツ満喫ツアー」を昨年、一昨年と開催しました。伝統行事を体験して頂ける機会は、集落の魅力を知って頂く絶好の機会です。

このツアーでは、行事の盛り上がりを体感することはもちろん、「暮らすように」滞在して頂くことで、行事に参加する地域の人々との触れ合い、交流をお届けします。

私たちは、お客様だけの特別な体験を作り上げるのではなく、一住民としてありのままの行事体験して頂くお手伝いをしたいと思っています。

飲食店で使われる例えですが、記憶に残る”美味しい”とは、味覚や視覚、嗅覚などの五感以外にも、”誰”と食べたか、”誰”が作ったか、といったような”人”の要素が大きく影響すると言われています。

つまり、私たちは、行事を見るだけではなく、お泊りの方に集落の一員として、行事に参加して頂き、行事を取り巻く”人”たちとの交流を通して、記憶に残る”楽しい”行事体験をお届けすることを目指しています。

物見遊山的な観光ではなく、”中の人”として参加して、行事の醍醐味を体感して頂きたいのです。

「アラセツ満喫ツアー」も年々形を変えていて、従来の枠にとらわれずに、今年はもっと行事を楽しめるように、さらに”中の人”の気分になれるような方法はないか検討しています。
それこそ、「もうここに住んでいるんじゃないか」と錯覚するかのような。

今年のアラセツは、9月6日(金)。どんな枠組みで進めるか決まり次第、またご報告させて頂きます。

E’more秋名では、「秋名のアラセツ行事」以外にも、地域の人たちとの交流を生み出す行事体験プログラムをこれからドンドンお届けしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみに^^

予想できない触れ合いこそ旅の醍醐味

GAMA屋にお泊りのお客様から頂いたうれしいコメント
GAMA屋にお泊りのお客様から頂いたうれしいコメント

私たちは、特別な伝統行事に関わらず、普段集落で行われている地域活動を体感して頂ける機会も提供していきたいと考えています。

その象徴的な出来事として、秋名・幾里の子供たちが通う龍北中学校の卒業生を祝う、集落住民による合同卒業祝いが行われていたので、GAMA屋にお泊りのお客様をお誘いしました。

そのお客様は、予期せぬお誘いにも関わらず、喜んでご参加くださいました。

これは、いわゆる「観光プログラム化」された体験ではありませんし、もともと予定していたものではありません。

集落との触れ合いに関心がありそうだなというお客様が、たまたまその時に居合わせたことを縁として、せっかくであれば、この集落の日常をお客様に体験して頂きたいということで、急遽お声がけしたのです。

同席した集落民との会話を通して、集落との交流が自然に行われ、集落のありのままの雰囲気を体感して頂けたかと思います。
ご参加いただいたお客様には、「一生の思い出になりました」と大変喜んで頂くことができました。

無理にお声がけすることはありませんが、私たちがお客様と会話させて頂く中で、喜んで頂けそうなお客様にはこれからもこういう機会にはお声がけさせて頂きたいなと思っています。

実は、集落との自然な交流こそが、私たちがお届けしたい体験でもあります。奄美そして、秋名の人情に触れて頂くことが、忘れられない何倍にも楽しい旅の思い出を作ってくれるものと思っています。

もちろん、この自然に囲まれた環境を生かした自然体験や農業体験などのプログラムも今後、生み出していきたいと思っています。

季節折々の農作物を収穫したり、川や海で遊んだり、考えるだけで楽しそう^^
人、自然、文化、様々な資源が豊富なこの環境で、皆さんがより、この奄美、そして秋名の魅力に触れて頂けるよう、楽しいプログラムを考えていきたいと思います。

ぜひ、みなさんも南国の地、奄美大島で息づく、人情味に溢れ、心と自然豊かなこの秋名に遊びに来てくださいね。
秋名へ、いもーれ!(いらっしゃい!)

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